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投資部門別売買状況を確認する

投資部門別売買状況とは

投資部門別売買状況は、日本取引所グループ(JPX)が毎週公表している統計データで、市場参加者を以下の部門に分類し、各部門の売買動向を示します。
  • 海外投資家: 外国人投資家による売買
  • 個人投資家: 国内の個人による売買
  • 信託銀行: 年金基金や投資信託などの機関投資家
  • 事業法人: 企業による自社株買いや持ち合い株の売買
  • 証券会社: 自己売買部門の取引
  • 生損保: 生命保険会社・損害保険会社による売買

株ビジョンでの確認方法

  1. トップページから「投資部門別売買状況」をクリックします。
  1. 投資部門別売買状況を確認したい市場を選択します。
  1. 表示された投資部門別売買状況の情報を確認します。
      • 赤文字のプラス表記は買い越しを、青文字のマイナス表記は売り越しを表します。
      • 海外: 海外投資家の売買動向を表示します。
        • 個人: 海外の個人投資家の売買動向を表示します。一般的に、個人投資家は相場の天井で買い越し、底で売り越す傾向があるため、逆指標として活用されることがあります。
        • 法人: 海外の法人による売買動向を表示します。
      • 証券自己: 証券会社や銀行が自社の収益を目的として行う売買の動向を表示します。
      • 法人: 金融機関以外の売買動向を表示します。
      • 金融機関: 金融機関の売買動向を表示します。

トレードへの活かし方

1. トレンドの把握

海外投資家の動向は市場全体のトレンドに大きな影響を与えます。海外投資家が継続的に買い越している場合は上昇トレンド、売り越している場合は下落トレンドの可能性が高まります。

2. 転換点の察知

長期間続いた売り越しや買い越しが反転するタイミングは、相場の転換点となることがあります。特に、大幅な売買の変化は注目すべきシグナルです。

3. 短期的な需給の確認

個人投資家の動向は、しばしば市場のセンチメントを反映します。個人が大量に買い越している時は過熱感、売り越している時は悲観的な状況を示す場合があります。

4. 実践的な活用例

  • 順張り戦略: 海外投資家の買い越しが続く間は、押し目買いのタイミングを探る
  • 逆張り戦略: 個人投資家の極端な買い越し・売り越しを逆指標として利用する
  • 確認指標: テクニカル分析と組み合わせて、エントリーやエグジットの根拠を強化する

注意点

投資部門別売買状況は週次で公表されるため、短期トレードには遅れが生じます。また、単独での判断は避け、他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と併用することが重要です。